忍者の仕事・時代村で働くことの将来性、メリット・デメリットなど【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その五】

ともか:こんにちは、忍者レポーターのともかです。前回は忍者村での一日の仕事内容などをお送りしました。今回もジンギ頭領に忍者村のことを聞いていきましょう。

 

頭領、忍者村で働いていて将来性はあるのでしょうか。

 

外国でのショービジネス

 

ジンギ:うむ、忍者は海外、外国人から大人気じゃな、海外の公演があったりしたらチャンスかもしれんな。

 

ハリウッドのステージで公演したり、映画のキャスティングに選ばれるかもしれんぞ。

 

本格的な忍者になれたら自分で忍者道場を立ち上げて、外国人の研修生を海外から募るのもいいかもしれんな。

 

ともか:夢があるしごとですね。

 

ともか:時代村で働くメリット・デメリットを教えてください。

 

時代村で働くメリット

給料を貰いながらアトラクションをできる。

 

ジンギ:イベントでコスプレをするような君のことだから、コスチュームを着てお金がもらえてさらに人に注目されてなんて、こんないい仕事ほかにないと思うぞ。

 

好きなことで仕事ができる

 

世の中なかなか好きなことで仕事ができることはない。自分が興味があることで仕事ができるのだから幸せだろうな。

 

わしが忍者村で働いていたときな、舞台を見るのにならぶ50代くらいのお客さんがこんなことを私にいってきたことがある。

「こんなことしてなくて、はやくふつうの仕事をしたほうがいいよ」

 

わしはな、今でも忍者をやってよかったとつくづく思う。ふつうの仕事しかしてこなかった、変わった仕事の経験をしたことのない大人のいうことは聞かないほうがいい、自分の好きなことをするべきだ。

 

デメリット

 

ジンギ:本格的に役者を目指すのならやっぱりな東京に行って、プロダクションや劇団に入り芝居をした方がいいとわしは思う。

 

映画に出演したり、有名な舞台に立ったりする人は、ほとんどが有名な劇団やプロダクションに入っているからな。

 

本格的に芝居をしたいなら時代村で働くのはすすめはせん。

わしが時代村を3年でやめたのも役者として有名になりたいとおもったからじゃ。

 

そのあと東京にいってな映画や舞台や劇団などないろんなオーディションを受けたぞ。

 

ともか:頭領、時代村で働いてよかったことはどんなことですか。

 

ジンギ:うむ、たくさんあるな。

 

人と違う仕事ができた。

 

ふつうの仕事とちがってな、特別な体験ができるぞ。

この仕事だけはやめてから、また戻ってやりなおしたいなとおもったくらいじゃ。

 

人前に立ってアピールすることがなんとも思わなくなった。

会社とかで忘年会やらなんやらの会なんかで出しものをするやろ、そんなときいろんなパフォーマンスが人前でできるようになったな。300人の会場の前で女装しておどったりなんてこともしたな。

 

ファンができた。

 

他の仕事だとファンなんてほぼできんじゃろ。

自分のために時代村に来てくれる人がいたな。それは芝居をしていて励みになったな。

 

ともか:時代村で働いてよくなかったことはありますか。

よくないことはほとんどないな。充実した毎日だった。

 

ともか:なるほどー、よいことばかりだったんですね。それなら気になったら一度働いてみるのはいいかもしれませんね。

 

ジンギ:頭領、忍者になるのに心がけることなんかはありますか。

ふだんから姿勢をよくする。

 

ジンギ:忍者というより役者になるためには、ふだんから姿勢をよくしたほうがいい。猫背の役者なんてみたことないだろ?
わしは殺陣師(たてし)の方から姿勢が悪いのを注意され、「モデルは歩くときに頭のてっぺんの髪の毛を上につるようにする」と教えてもらい、それをじっせんするようにした。

 

三ヶ月後でその殺陣師の人がわしをみて「おっ姿勢がよくなったじゃねぇか」といわれたときは嬉しかったな。

 

油断すると姿勢は悪くなるからな。つねによくありたい。

 

マネる

 

おきゃくさんから写真を一緒にとる機会がめちゃくちゃ多い。

舞台が終わったあとに必ず撮るのだが、このときかっこいいポーズがとれないと写真を撮られるのがいやになってしまう。

 

わしのころはなかったが、今はYouTubeで検索したらいろんな忍者の映像があるだろう。

 

かっこいいと思う人のポーズをとことんマネるんだな。

 

勉強する

 

わしは学生のころ勉強をほとんどしなかったから、忍者になりたてのころは歴史なんてまったく知らなかった。

 

でもな忍者になるのに、忍者が誕生した背景も知らないようでは演じられん。

 

だから、わしは歴史の本や忍者に関する本とことん読みあさったぞ。

たしか忍者の発祥は「空海」がだとかなんだとかもある本で知ったな。

このころ仕事のことで勉強をして知らないことを知ることが好きになったな。

 

じっせんでつかえるから学校の勉強より何百倍もおもしろい。

 

ともか:そうですか、いろいろと教えてくれて今日もありがとうございました。

 

ジンギ:そういえば、くノ一のみかちゃんはいつ紹介してくれるんじゃ!今日はこのあとわしはフリーじゃからななんなら呼んでくれてもいいぞ。

 

ともか:では、今回はこのへんにして次回またお会いしましょう。

 

ドロン

 

ジンギ:おっいつのまにともかは雲隠れの術をつかえるようになったんじゃ?

 

そうやこのチャンスをつかって宣伝せねば、「みんな~、わしに会いたいとおもってたらな、まずわしにメッセージくれよ、そうじゃなぁ、できればおなご(女子)がいいな、写真入りでな!」

 

ゴーーーン

 

ジンギの頭に鉄の桶が落ちた音。

 

ジンギの目が真ん中によって、意識がもうろうとしている。

 

次回につづく