忍者の仕事・時代村で働くことの将来性、メリット・デメリットなど【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その五】
ともか:こんにちは、忍者レポーターのともかです。前回は忍者村での一日の仕事内容などをお送りしました。今回もジンギ頭領に忍者村のことを聞いていきましょう。
頭領、忍者村で働いていて将来性はあるのでしょうか。
外国でのショービジネス
ジンギ:うむ、忍者は海外、外国人から大人気じゃな、海外の公演があったりしたらチャンスかもしれんな。
ハリウッドのステージで公演したり、映画のキャスティングに選ばれるかもしれんぞ。
本格的な忍者になれたら自分で忍者道場を立ち上げて、外国人の研修生を海外から募るのもいいかもしれんな。
ともか:夢があるしごとですね。
ともか:時代村で働くメリット・デメリットを教えてください。
時代村で働くメリット
給料を貰いながらアトラクションをできる。
ジンギ:イベントでコスプレをするような君のことだから、コスチュームを着てお金がもらえてさらに人に注目されてなんて、こんないい仕事ほかにないと思うぞ。
好きなことで仕事ができる
世の中なかなか好きなことで仕事ができることはない。自分が興味があることで仕事ができるのだから幸せだろうな。
わしが忍者村で働いていたときな、舞台を見るのにならぶ50代くらいのお客さんがこんなことを私にいってきたことがある。
「こんなことしてなくて、はやくふつうの仕事をしたほうがいいよ」
わしはな、今でも忍者をやってよかったとつくづく思う。ふつうの仕事しかしてこなかった、変わった仕事の経験をしたことのない大人のいうことは聞かないほうがいい、自分の好きなことをするべきだ。
デメリット
ジンギ:本格的に役者を目指すのならやっぱりな東京に行って、プロダクションや劇団に入り芝居をした方がいいとわしは思う。
映画に出演したり、有名な舞台に立ったりする人は、ほとんどが有名な劇団やプロダクションに入っているからな。
本格的に芝居をしたいなら時代村で働くのはすすめはせん。
わしが時代村を3年でやめたのも役者として有名になりたいとおもったからじゃ。
そのあと東京にいってな映画や舞台や劇団などないろんなオーディションを受けたぞ。
ともか:頭領、時代村で働いてよかったことはどんなことですか。
ジンギ:うむ、たくさんあるな。
人と違う仕事ができた。
ふつうの仕事とちがってな、特別な体験ができるぞ。
この仕事だけはやめてから、また戻ってやりなおしたいなとおもったくらいじゃ。
人前に立ってアピールすることがなんとも思わなくなった。
会社とかで忘年会やらなんやらの会なんかで出しものをするやろ、そんなときいろんなパフォーマンスが人前でできるようになったな。300人の会場の前で女装しておどったりなんてこともしたな。
ファンができた。
他の仕事だとファンなんてほぼできんじゃろ。
自分のために時代村に来てくれる人がいたな。それは芝居をしていて励みになったな。
ともか:時代村で働いてよくなかったことはありますか。
よくないことはほとんどないな。充実した毎日だった。
ともか:なるほどー、よいことばかりだったんですね。それなら気になったら一度働いてみるのはいいかもしれませんね。
ジンギ:頭領、忍者になるのに心がけることなんかはありますか。
ふだんから姿勢をよくする。
ジンギ:忍者というより役者になるためには、ふだんから姿勢をよくしたほうがいい。猫背の役者なんてみたことないだろ?
わしは殺陣師(たてし)の方から姿勢が悪いのを注意され、「モデルは歩くときに頭のてっぺんの髪の毛を上につるようにする」と教えてもらい、それをじっせんするようにした。
三ヶ月後でその殺陣師の人がわしをみて「おっ姿勢がよくなったじゃねぇか」といわれたときは嬉しかったな。
油断すると姿勢は悪くなるからな。つねによくありたい。
マネる
おきゃくさんから写真を一緒にとる機会がめちゃくちゃ多い。
舞台が終わったあとに必ず撮るのだが、このときかっこいいポーズがとれないと写真を撮られるのがいやになってしまう。
わしのころはなかったが、今はYouTubeで検索したらいろんな忍者の映像があるだろう。
かっこいいと思う人のポーズをとことんマネるんだな。
勉強する
わしは学生のころ勉強をほとんどしなかったから、忍者になりたてのころは歴史なんてまったく知らなかった。
でもな忍者になるのに、忍者が誕生した背景も知らないようでは演じられん。
だから、わしは歴史の本や忍者に関する本とことん読みあさったぞ。
たしか忍者の発祥は「空海」がだとかなんだとかもある本で知ったな。
このころ仕事のことで勉強をして知らないことを知ることが好きになったな。
じっせんでつかえるから学校の勉強より何百倍もおもしろい。
ともか:そうですか、いろいろと教えてくれて今日もありがとうございました。
ジンギ:そういえば、くノ一のみかちゃんはいつ紹介してくれるんじゃ!今日はこのあとわしはフリーじゃからななんなら呼んでくれてもいいぞ。
ともか:では、今回はこのへんにして次回またお会いしましょう。
ドロン
ジンギ:おっいつのまにともかは雲隠れの術をつかえるようになったんじゃ?
そうやこのチャンスをつかって宣伝せねば、「みんな~、わしに会いたいとおもってたらな、まずわしにメッセージくれよ、そうじゃなぁ、できればおなご(女子)がいいな、写真入りでな!」
ゴーーーン
ジンギの頭に鉄の桶が落ちた音。
ジンギの目が真ん中によって、意識がもうろうとしている。
次回につづく
忍者の仕事・時代村で働く 時代村の仕事内容など【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その四】
ともか:忍者のコスチュームを着てイベントなどにでてらっしゃる方は、忍者村の仕事ってどうなんだろう、興味があるっていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
忍者村で3年間忍者の芝居をしていた経験があるジンギ頭領にお話をうかがってみましょう。
頭領、ジンギ頭領が忍者村で仕事をしていた経験をみんな聞きたがっているみたいです。
今日はその忍者村の仕事はどんな内容か教えてもらっていいでしょうか。
ジンギ:あんまし気がすすまんな。
ともか:どうしてですか。
ジンギ:昔のことを思い出すのがいやなんじゃ。いいこともあったけど、つらいこともあったぞ。
ともか:そうですよね、でもそれをひっくるめて忍者の仕事に興味をもった人は聞きたがるんじゃないでしょうか。頭領そこをなんとかおねがいしま~す。おねがい、おねがい(とジンギにスリスリするともか)
ジンギ(にた~、でへでへ)うっふん、そこまでいうなら、まぁまぁしかたないな、、、このあとつきあえよ(と小声でともかにささやくジンギ)ちょっとだけはりきるとするか。
ジンギ:そりゃ忍者のコスチュームをするくらいだから、忍者の仕事がしたいという者がおるじゃろうな。
ともか:頭領、忍者村で仕事をするにはどうしたらいいのでしょう。
オーデションの受け方
ジンギ:時代村はな全国で4ヶ所がある。時代村のホームページで調べてみるとな随時を募集しておる。
わしのときはオーディションは東京の事務所でやった。
ふつうの仕事の面接に自己アピールの場とあわせた感じだな。
面接官が3人ほどいてな、聞かれることはたいしたことじゃない。
大きい元気な声で受け答えしていれば大丈夫じゃな。
自己アピールは、きまったセリフがあってな、それを演じてくださいみたいなもんだった。これも自信持ってやるだけでいい。どっちみち芝居なんかやったことないんじゃからな。
そのあと入村して思ったんじゃが、新しく入ってくる者たちをみていると、これ誰でも受かるんちゃうんという感じだ。
ともか:頭領、時代村ではお給料がでると聞いたのですが、どれくらいでしょう。
ジンギ:手取りでな10万円くらいだ。少ないとおもうが自分の好きなことをしてお金がもらえるんだからいいもんだな。
寮もタダで入れて、しかも1人に1部屋の個室だったぞ。
ともか:勤務時間や休みなどどうでしょう。
勤務時間は午前8時から午後5時までだ。
月に4日の休みがある。
ともか:なるほど、時代村ではどんなことを仕事としてするんでしょう。
忍者として舞台に立ち芝居をするのがメインの仕事じゃな。
じゃがなそれだけでなく裏方、もぎり、呼び込みなど舞台に関わること全般をすることになる。役者として舞台に立ってかっこいい仕事だなとは思うが、それ以外にも下積みとよばれるような仕事があるのだ。
ぐたいてきに1日のながれと仕事内容をおしえてください。
忍者村の1日の仕事内容
7:15~8:00
寮から車で時代村にいく
8:00~8:30
トレーニング 体操、ストレッチ、ランニングをする。
忍者衣装に着替えたりメイクをする。
9:30開村(オープン)
外に出てお客さんの案内
10:30~16:00 平日1日3回、土日1日5回の15分ほどの演目がある。
舞台が始まる15分前から呼び込みをする。大きな声をだして遠くのお客さんを舞台みてもらうよう呼び込むんだ。これも芝居の修行のうちだな。
幕間といって、演目と演目の間は外にでてお客さんの相手をする。
新人のころはほとんど外に出ていて、寒い暑いがあるので体力がないとしんどい。
舞台で稽古をしたりする。
お昼はほとんど時間をとらない。まかないといってご飯、おかず缶詰、ふりかけ、味噌汁などを支給してもらっていた。
17:00閉村(クローズ)
17:00~17:30 舞台や楽屋の清掃、衣装の洗濯など
18:00~19:30分ころまで 稽古 。
終わってからは毎日、各自トレーニングをしたり、集まって稽古をしたり、新人が舞台に立つまでの練習をしたり、新しい演目を覚えたりしていた。
週1回はマットのトレーニングがあった。マット運動、側転、バック転、などの練習をする。
19:30 車で寮に帰る
寮に帰ったらあとは自由だ。わしはよく芝居の勉強とおもって映画をよくみていた。地元の女の子たちとも遊びにいったりしてたぞ、わっはっはっは。
ともか:頭領、舞台に立つまでにはどれくらいの期間がかかるのでしょう。
頭領:舞台の配役は4人で、1人はせりふだけの役、立ち回りといって刀を使って戦いをする役が3人いるのだ。
新人はまずせりふだけの役で舞台のデビューを目指すのだな。1週間でも、1ヶ月でもデビューするのは自分次第でどうにでもなる。
立回りがあるような役は覚えるまでに時間がかかる。なにが時間がかかるかというと刀がきれいに振れるようになるまで、木刀などを使って毎日素振りをしたりする。刀がうまくふれんと素人が演技をしているように見え、リアリティがないからじゃ。
立ち回りの役につくまで、毎日稽古してだいたい5ヶ月ぐらいかな。舞台に出る前には先輩たちと一緒にたちまわりしてもらったり、芝居をみてもらったり、OKをもらう3日前からは舞台を通してでできるようになる必要がある。
立ち回りの役に出られるようになるまでは、演目中は音響、効果音、照明という裏方の仕事をする。
ともか:1日の流れがよくわかりました。ありがとうございます。
職場の人間関係はどうでしょう。
頭領:体育会系の要素が強くてな上下関係が厳しい。早く入村した方が歳が下でも先輩の扱いになる。
わしがいたところはJapan Action Club(JAC)の芸能プロダクションの養成所を出た人もいてな、(今もいるのかな?)そこではこっぴどく鍛えさせられるらしく、その人たちは特に厳しかったな。
理不尽なこともあってな、新人のころ飲み会ではしゃいでいたらいきなり「お前らうるさいんじゃい」といわれ腹に蹴りをいれられた。このとき体育会系の理不尽な人間関係を知ったな。
JAC研修生の出身の人が7人いた。
ともか:頭領、今回もありがとうございました。またつづきをお願いします。
あっまた消えている、まだおわってないのに。
次回は時代村で働くことの将来性や、メリット・デメリットをお送りしたいとおもいます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
忍者の道具について 忍者衣装・忍者のコスチューム【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その弐】
ともか:こんにちは、忍者レポーターのともかです。前回はリアルティのある忍者になっていただくために、衣装の選び方、買い方を紹介しました。
今回は忍者のつかう道具、忍者のつかう技などに焦点をあてて頭領ジンギが紹介していきますよ。
ジンギ頭領本日もよろしくお願いします!
ジンギ:おーっす!みんな、わしみたいにかっこよくてモテる忍者になりたいかー、忍者村にいたときはファンがわんさかよってきたもんだ。わしみたいになりたかったら、この講義を聞くんだな。
リアルティのあるホンモノの忍者になるためには忍者の知識が必須じゃ。
忍者が道具をどのようにつかっていたのかというのが、コスプレなどをしてアピールするときに大事になってくるのだ。
なぜなら道具のつかい方がわからないと、忍者の衣装をして道具を持ってもリアルティのある忍者の雰囲気を出せないからのう。
わしらからすると、ふつうの現代人が忍者衣装に着られているようにしかみえんのじゃ。
ジンギ:このブログで忍者のことを伝授するわしジンギは、ある時代村で三年間舞台で忍者の芝居をしていたことがあるぞ。
それでは講義にはいるぞ!
直刀
直刀とはまっすぐな刀をいいます。忍者は主に直刀をもちます。
ともか:頭領どうしてお侍さんなんかが持っている刀は曲がっているのに、忍者のもつ直刀はまっすぐでしかも短いんですか?
ジンギ:なぜ真っ直ぐかというと、突きで攻撃することを主としているからじゃ。
短いのは狭いところでも障害物に刀があたらないようにだな。昔の家の天井は低くてな、ふつうの刀だと振りかぶるとすぐ天井に当ってしまうのじゃよ。
また刀はきつ先3寸といって、刀の先9cmしか研いでなく他の場所では切れん。
なぜかというと鉄は柔らかくて刀を全て尖らせるとすぐに刃こぼれして切れなくなってしまう。
敵と戦うときはこのきつ先でいかに相手の急所を突くかにかかっているのだ。
ともか:映画で忍者のいろんな刀のかまえ方をみるのですが、どれがふさわしいんでしょう。
ジンギ:よい質問じゃな。忍者の刀の構え方はほとんど正眼(せいがん)できつ先を相手の喉元を真っ直ぐ指している。
実践では正眼が構えとして一番スキがないのだ。相手も正眼に構えられると攻撃がしずらいからな。
ともか:では、映画などはエンターテイメントとして、いろんな構えを見せてるのですね。
ジンギ:じゃな。
ともか:刀を振るときはあるんでしょうか。
ジンギ:ああ、ある
刀を振るとき
ジンギ:真っ向(真っ向)といって頭の真上に刀の先を振り上げて、真っ直ぐ下に刀をふりおろす。きつ先で相手の頭を切るようなかんじだ。
刀は重いからふりおろすときには腰をさらにふんばるようにする。
頭のてっぺんより後ろに振りかぶると障害物などがあったときに刀がそれにとられてしまう。
刀はな、刀と握るところのグリップの間に鍔(つば)という手を切られないようにするために、金属の板を付けている。
この鍔はその他にも刀を鞘(さや)という刀のケースに入れた状態で塀などに登るステップとしてこの鍔の部分をつかうのじゃ。
鞘には紐がついているので、塀に登ったあとその紐をたぐりよせると刀が回収できるということだ。
鞘は池など水中に潜ったときのシュノーケルにもなるのだなあ。
ともか:刀一つにしてもいろんなことにつかうんですね
忍者がいつも腰を落としている理由
ともか:忍者が戦うときは、いつも腰をおろしているようなんですが、なにか理由があるのでしょうか
ジンギ:忍者は対戦しているときは常に腰をおろしているな。
腰を深く落とすと動きづらいだろうと思うが、腰を落としていると体が安定するのじゃ、思い刀を扱うのもそうだが、腰を上げてしまうと足をキックなどではらわれたときに転びやすいというのもある。
わしは、このあと取り込んでいてな、、、ちょっと、くノ一の子とデナーでな、今回はここまでにしよう。
ともか:では、次回も道具の説明をしてくれるのですね。ジンギ頭領、次回もよろしくお願いします。
忍者の道具について 忍者衣装・忍者のコスチューム【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その弐】
ともか:こんにちは、忍者レポーターのともかです。前回はリアルティのある忍者になっていただくために、衣装の選び方、買い方を紹介しました。
今回は忍者のつかう道具、忍者のつかう技などに焦点をあてて頭領ジンギが紹介していきますよ。
ジンギ頭領本日もよろしくお願いします!
ジンギ:おーっす!みんな、わしみたいにかっこよくてモテる忍者になりたいかー、忍者村にいたときはファンがわんさかよってきたもんだ。わしみたいになりたかったら、この講義を聞くんだな。
リアルティのあるホンモノの忍者になるためには忍者の知識が必須じゃ。
忍者が道具をどのようにつかっていたのかというのが、コスプレなどをしてアピールするときに大事になってくるのだ。
なぜなら道具のつかい方がわからないと、忍者の衣装をして道具を持ってもリアルティのある忍者の雰囲気を出せないからのう。
わしらからすると、ふつうの現代人が忍者衣装に着られているようにしかみえんのじゃ。
ジンギ:このブログで忍者のことを伝授するわしジンギは、ある時代村で三年間舞台で忍者の芝居をしていたことがあるぞ。
それでは講義にはいるぞ!
直刀
直刀とはまっすぐな刀をいいます。忍者は主に直刀をもちます。
ともか:頭領どうしてお侍さんなんかが持っている刀は曲がっているのに、忍者のもつ直刀はまっすぐでしかも短いんですか?
ジンギ:なぜ真っ直ぐかというと、突きで攻撃することを主としているからじゃ。
短いのは狭いところでも障害物に刀があたらないようにだな。昔の家の天井は低くてな、ふつうの刀だと振りかぶるとすぐ天井に当ってしまうのじゃよ。
また刀はきつ先3寸といって、刀の先9cmしか研いでなく他の場所では切れん。
なぜかというと鉄は柔らかくて刀を全て尖らせるとすぐに刃こぼれして切れなくなってしまう。
敵と戦うときはこのきつ先でいかに相手の急所を突くかにかかっているのだ。
ともか:映画で忍者のいろんな刀のかまえ方をみるのですが、どれがふさわしいんでしょう。
ジンギ:よい質問じゃな。忍者の刀の構え方はほとんど正眼(せいがん)できつ先を相手の喉元を真っ直ぐ指している。
実践では正眼が構えとして一番スキがないのだ。相手も正眼に構えられると攻撃がしずらいからな。
ともか:では、映画などはエンターテイメントとして、いろんな構えを見せてるのですね。
ジンギ:じゃな。
ともか:刀を振るときはあるんでしょうか。
ジンギ:ああ、ある
刀を振るとき
ジンギ:真っ向(真っ向)といって頭の真上に刀の先を振り上げて、真っ直ぐ下に刀をふりおろす。きつ先で相手の頭を切るようなかんじだ。
刀は重いからふりおろすときには腰をさらにふんばるようにする。
頭のてっぺんより後ろに振りかぶると障害物などがあったときに刀がそれにとられてしまう。
刀はな、刀と握るところのグリップの間に鍔(つば)という手を切られないようにするために、金属の板を付けている。
この鍔はその他にも刀を鞘(さや)という刀のケースに入れた状態で塀などに登るステップとしてこの鍔の部分をつかうのじゃ。
鞘には紐がついているので、塀に登ったあとその紐をたぐりよせると刀が回収できるということだ。
鞘は池など水中に潜ったときのシュノーケルにもなるのだなあ。
ともか:刀一つにしてもいろんなことにつかうんですね
忍者がいつも腰を落としている理由
ともか:忍者が戦うときは、いつも腰をおろしているようなんですが、なにか理由があるのでしょうか
ジンギ:忍者は対戦しているときは常に腰をおろしているな。
腰を深く落とすと動きづらいだろうと思うが、腰を落としていると体が安定するのじゃ、思い刀を扱うのもそうだが、腰を上げてしまうと足をキックなどではらわれたときに転びやすいというのもある。
わしは、このあと取り込んでいてな、、、ちょっと、くノ一の子とデナーでな、今回はここまでにしよう。
ともか:では、次回も道具の説明をしてくれるのですね。ジンギ頭領、次回もよろしくお願いします。
忍者衣装の選び方 忍者コスチュームの着方【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その壱】
この記事ではホンモノの忍者コスチュームについて紹介するぞ。
忍者のコスチュームをしたいと思っている君は、できるだけホンモノにちかく、リアルティがある忍者になりたいって思うことじゃろ。
そういう君にはこの忍者ブログのシリーズをみるのがぴったりだ。
この忍者ブログをみたら、ホンモノの忍者に変身できるぞ。
リアリティーのある忍者になるために
ともか:こんにちは、このブログのナレーターをつとめる「ともか」と申します。忍者のことについて頭領(とうりょう)ジンギとシリーズでお送りしていきます。
どうぞよろしくお願いします。
ともか:最近は忍者が世界的に人気になり、忍者の衣装を着てコスプレのイベントに出演している人も多いのではないでしょうか。
そんな中、忍者村などでアトラクションを実演している人の忍者はとてもカッコよくホンモノに見えますよね。
忍者衣装の着こなし一つとっても忍者のルーツや歴史、生活などバックグラウンドを知っている人と知らない人では衣装の着付け、立ち居ふるまいが全く変わってきます。
あなたが忍者のことを知り尽くしてから、忍者衣装を着こなし、たちまわり(刀で戦うようす)などをステージで披露(ひろう)したとき、そのリアルさで観衆を圧倒させることができるようになるでしょう。
ですので忍者のコスチュームを着て表舞台に出るまえに、忍者の歴史やどうしてこの衣装を着ているのかとか、ふだん忍者がなにをしてるのかっていうことを知っておくのが大変重要なのです。
何もしらない人が演じるとそれが一目瞭然に現れてしまうのです。
ですから忍者のことを少しでも知ってから表舞台に立ってほしいので、これから忍者になる知識を頭領ジンギがお伝えしていきます。
ジンギ:このブログで忍者のことを伝授するわしジンギは、ある時代村で三年間舞台で忍者の芝居をしていたことがあるぞ。
そのとき忍者のルーツや歴史などを多くの本を読んでな知識を得たのだ。
世の中にはリアリティーのある忍者の情報が少なくうそっぽいのが蔓延している。
忍者の服装は実践に有効なためにつくっあって、全てにおいて意味があるんじゃ。
海外から多くの者が、忍者の子孫とあたる方が教えている忍者の修行の門をたたきに来ているじゃろ。それはなほんまもんの忍者はかっこいいのをみな知ってるからじゃ、ワシのようにな(笑)
ベシッ、ともかが横からはりせんでジンギの頭をはたく音
映画でもリアリティーのある忍者はみる者がみるとわかる。逆にリアリティーのない衣装や着こなしはみる人がみると変に感じるな。
忍者衣装の買い方、その場所
ジンギ:とはいえ格好が九割じゃぞ。わしみたいに心のうちからにじみ出てくる格好よさを出すのにはそれなりの修行が必要じゃがな(笑)。
デシッ、ともかがジンギにアリキックをきめた音
ともか:今回は先に格好から入っていただこうということで、忍者衣装のコスチュームをどこで買ったらいいか、どのようにそろえたらよいかを説明します。
忍者衣装の名称
はちまき
頭巾(ずきん)
上衣 (うわぎ)
手甲(てっこう)
袴(はかま)
脚絆(きゃはん)
地下足袋 (じかたび)
直刀(ちょくとう)
ジンギ:とこれだけそろえれば忍者になれるのだ。
忍者が身につけているものは全て理由があるのだぞ。
手甲は手首の動脈を切られるのを防ぐため
脚絆は足のすねに鉄板を縦に入れたカバーをすることにより、すねの損傷を防ぐため。
袴がふかふかなのは足の動きで刀の筋を読まれないために。
刀が直刀で短いのは、刀が長いと障害物にあたって刀が扱いづらい。室内では柱や天井や梁(はり)がじゃまとなる。真っ直ぐなのは振りかぶらず、真っ直ぐ付く用に特化している。
とすべて意味があるのじゃ。
何度もいうが、このことを知らない者が忍者衣装を着ているとなあ、子供向けの忍者アニメのキャラクターのように見えてしまうのだ。
だからな、見た目の雰囲気がガラッと変わるからな、ぜったいに知識として頭に入れとくように。
忍者衣装を買う場所
ともか:手甲、脚絆、袴、はWORKSHOPに行くと買えます。
上衣は古和服屋さんで売っています。
刀、頭巾はネットショップなどでですね。
まとめ
ともか:今回は棟梁ジンギが忍者になるには知識が必要というのと、まず格好から入りましょうということをお伝えしました。
時間があるたびに着ていていると、自分が忍者になりきれそれなりにさまになってきます。わたしもこのシリーズのために寝巻きを忍者衣装に変えました(笑)
ですのでジンギがいうとおり、格好から入り自分の意識を高めてはいかがでしょうか。
ジンギ:わしもなぁ、時代村で舞台に立ってたんでわかるのじゃが、忍者になりきるということがとても大事なんだ。かっこよくなると、ファンができてモテモテになってあれやこれやできるからなぁ、ひゃっひゃっひゃっひゃっ。
ドビシッ ともかがジンギに頭突きを入れた音
ともか:みなさん最後までおつきあいありがとうございました。次回は忍者衣装の着方についてお伝えしていきます。