忍者の仕事・時代村で働く 時代村の仕事内容など【ホンモノの忍者になるための虎の巻 その四】

ともか:忍者のコスチュームを着てイベントなどにでてらっしゃる方は、忍者村の仕事ってどうなんだろう、興味があるっていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

忍者村で3年間忍者の芝居をしていた経験があるジンギ頭領にお話をうかがってみましょう。

 

頭領、ジンギ頭領が忍者村で仕事をしていた経験をみんな聞きたがっているみたいです。


今日はその忍者村の仕事はどんな内容か教えてもらっていいでしょうか。

 

ジンギ:あんまし気がすすまんな。

 

ともか:どうしてですか。

 

ジンギ:昔のことを思い出すのがいやなんじゃ。いいこともあったけど、つらいこともあったぞ。

 

ともか:そうですよね、でもそれをひっくるめて忍者の仕事に興味をもった人は聞きたがるんじゃないでしょうか。頭領そこをなんとかおねがいしま~す。おねがい、おねがい(とジンギにスリスリするともか)

 

ジンギ(にた~、でへでへ)うっふん、そこまでいうなら、まぁまぁしかたないな、、、このあとつきあえよ(と小声でともかにささやくジンギ)ちょっとだけはりきるとするか。

 

ジンギ:そりゃ忍者のコスチュームをするくらいだから、忍者の仕事がしたいという者がおるじゃろうな。

 

ともか:頭領、忍者村で仕事をするにはどうしたらいいのでしょう。

オーデションの受け方

ジンギ:時代村はな全国で4ヶ所がある。時代村のホームページで調べてみるとな随時を募集しておる。

 

わしのときはオーディションは東京の事務所でやった。

 

ふつうの仕事の面接に自己アピールの場とあわせた感じだな。

面接官が3人ほどいてな、聞かれることはたいしたことじゃない。

 

大きい元気な声で受け答えしていれば大丈夫じゃな。

 

自己アピールは、きまったセリフがあってな、それを演じてくださいみたいなもんだった。これも自信持ってやるだけでいい。どっちみち芝居なんかやったことないんじゃからな。

 

そのあと入村して思ったんじゃが、新しく入ってくる者たちをみていると、これ誰でも受かるんちゃうんという感じだ。 

ともか:頭領、時代村ではお給料がでると聞いたのですが、どれくらいでしょう。

ジンギ:手取りでな10万円くらいだ。少ないとおもうが自分の好きなことをしてお金がもらえるんだからいいもんだな。

 

寮もタダで入れて、しかも1人に1部屋の個室だったぞ。


ともか:勤務時間や休みなどどうでしょう。

 

勤務時間は午前8時から午後5時までだ。

月に4日の休みがある。

 

ともか:なるほど、時代村ではどんなことを仕事としてするんでしょう。

忍者として舞台に立ち芝居をするのがメインの仕事じゃな。

じゃがなそれだけでなく裏方、もぎり、呼び込みなど舞台に関わること全般をすることになる。役者として舞台に立ってかっこいい仕事だなとは思うが、それ以外にも下積みとよばれるような仕事があるのだ。

 

ぐたいてきに1日のながれと仕事内容をおしえてください。

 

忍者村の1日の仕事内容

 

7:15~8:00

寮から車で時代村にいく

 

8:00~8:30

レーニング  体操、ストレッチ、ランニングをする。

忍者衣装に着替えたりメイクをする。

 

9:30開村(オープン)

外に出てお客さんの案内

 

10:30~16:00 平日1日3回、土日1日5回の15分ほどの演目がある。

舞台が始まる15分前から呼び込みをする。大きな声をだして遠くのお客さんを舞台みてもらうよう呼び込むんだ。これも芝居の修行のうちだな。

 

幕間といって、演目と演目の間は外にでてお客さんの相手をする。

新人のころはほとんど外に出ていて、寒い暑いがあるので体力がないとしんどい。

舞台で稽古をしたりする。

お昼はほとんど時間をとらない。まかないといってご飯、おかず缶詰、ふりかけ、味噌汁などを支給してもらっていた。

 

17:00閉村(クローズ)

 

17:00~17:30 舞台や楽屋の清掃、衣装の洗濯など


18:00~19:30分ころまで 稽古 。

 

終わってからは毎日、各自トレーニングをしたり、集まって稽古をしたり、新人が舞台に立つまでの練習をしたり、新しい演目を覚えたりしていた。

 

週1回はマットのトレーニングがあった。マット運動、側転、バック転、などの練習をする。

 

19:30 車で寮に帰る

寮に帰ったらあとは自由だ。わしはよく芝居の勉強とおもって映画をよくみていた。地元の女の子たちとも遊びにいったりしてたぞ、わっはっはっは。

 

ともか:頭領、舞台に立つまでにはどれくらいの期間がかかるのでしょう。

 

頭領:舞台の配役は4人で、1人はせりふだけの役、立ち回りといって刀を使って戦いをする役が3人いるのだ。

 

新人はまずせりふだけの役で舞台のデビューを目指すのだな。1週間でも、1ヶ月でもデビューするのは自分次第でどうにでもなる。

 

立回りがあるような役は覚えるまでに時間がかかる。なにが時間がかかるかというと刀がきれいに振れるようになるまで、木刀などを使って毎日素振りをしたりする。刀がうまくふれんと素人が演技をしているように見え、リアリティがないからじゃ。

 

立ち回りの役につくまで、毎日稽古してだいたい5ヶ月ぐらいかな。舞台に出る前には先輩たちと一緒にたちまわりしてもらったり、芝居をみてもらったり、OKをもらう3日前からは舞台を通してでできるようになる必要がある。

 

立ち回りの役に出られるようになるまでは、演目中は音響、効果音、照明という裏方の仕事をする。

 

ともか:1日の流れがよくわかりました。ありがとうございます。

 

職場の人間関係はどうでしょう。

 

頭領:体育会系の要素が強くてな上下関係が厳しい。早く入村した方が歳が下でも先輩の扱いになる。

 

わしがいたところはJapan Action Club(JAC)の芸能プロダクションの養成所を出た人もいてな、(今もいるのかな?)そこではこっぴどく鍛えさせられるらしく、その人たちは特に厳しかったな。

 

理不尽なこともあってな、新人のころ飲み会ではしゃいでいたらいきなり「お前らうるさいんじゃい」といわれ腹に蹴りをいれられた。このとき体育会系の理不尽な人間関係を知ったな。

JAC研修生の出身の人が7人いた。

 

ともか:頭領、今回もありがとうございました。またつづきをお願いします。

あっまた消えている、まだおわってないのに。

 

次回は時代村で働くことの将来性や、メリット・デメリットをお送りしたいとおもいます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。